2013年1月26日土曜日

COACH 万年筆 MonoMax付録 ①


雑誌MonoMAXの付録に万年筆が付属するというので思わず衝動買い。


・外観について
これ・・・数百円の雑誌の付録にしてはすごい頑張っている印象をうけました。

「高級感」とまではいかないにしてもそこそこ様になる感じです。
胴軸やキャップにはCOACHのシグネチャストライプと呼ばれるエンボス状の
模様が施されています。

ただ、よく見るとビニールっぽさが有り、ちょっと残念な感もあります。

とはいえ、それは文虫のような男性目線であり女性目線では
そんな所は気にしないのかな・・・?


塩ビやビニール感満点のアイテムが凄まじいお値段で買われていく
のがファッションブランドの世界の常識ですから。

ただ首軸の鏡面はチープな感じで安っぽさが否めません。
遠目にはわかないからいいのかもしれませんが気になります。






廉価帯の市販万年筆と比較すると、この万年筆はハイレベルです。
雑誌付録という事もあり、出来についてはバラつきがありそうですが
雑誌の付録にしっかりとした品質や検品を期待するのは酷な話かと。

(気に入らないなら自分で気に入るように改造しちゃえ!安いし!)


・書き味について
私のはペン先のスリットが良くないらしく筆記中にスキップが多発します。

これはさすがに気持ち悪いのでそのうちペンポイント含めてカリカリと調整しようと思います。
インクは一般敵なヨーロッパ規格のものが使えます。
写真ではファーバーカステルのロイヤルブルーのカートリッジを使用しております。

インクのスキップ問題は別としてペンポイントの塩梅は良いようで、付録とは思えない
滑らかさ!これだけで買って良かったと思えました。


・総評
700円台で買える万年筆としてはとても優れた一本。
価格帯的にカジュアル万年筆に分類されると思いますが
このデザイン性は3000円~5000円くらいの万年筆と
並べても劣っていない。
不良品で無ければ買って損はしない良い万年筆。

残念な点としてはCOACHというブランドが売りであるにも拘らず
ニブに全くデザインが施されていない事。
逆にそれがデザインなのかもしれませんが、雑誌付録である点
を考えるとやっぱりコストの問題だと私は邪推します。

また大事なニブに打ち抜きの際についたと思われる子傷が多いです。
(これは自分で研磨して超鏡面仕様にしてカバーします)

以上のように残念な点もありますが
色々改造すればカッコ良くなりそうな一本。

市販されていないという点でほのかにプレミア感もあり
記念にもう一本買っておいても良かったかもしれません。


・最後に
インクのスキップやニブの小傷が気になるので、
 ・ニブの傷取り
 ・鏡面仕上げ、
 ・ペンポイント調整
 ・スリット調整
 ・ニブの多層メッキ(時間があれば)
施そうと思います。

ニブの状態(現状)↓


うーん、 結構深い傷もありますねぇ。
雑誌の表紙に写っているニブは嘘です。

次の②ではニブの調整を施しております。

COACH 万年筆 MonoMax付録 ②


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2013年1月18日金曜日

ポルシェデザイン 万年筆 (Porsche Design P'3150)

先日 ポルシェデザインの万年筆 P'3110 TecFlex を購入したばかりですが
とても良かったので勢いでもう一本ポルシェデザインの万年筆を購入しちゃいました。

フラッグシップと言えるかは判りませんが価格的にはフラッグシップとも言える
P'3150です。



硬質な雰囲気がどとこなくエンジンシリンダーを彷彿とさせます。

そう思うとコンロッド、バルブ、カム、ピストンにも思えてくるから不思議(笑)
完全に気のせいですね。はい。

高校時代は工業系の人間だったせいかもしれませんが、こういう
NC加工された金属の質感がとても好きです。

金属の魅力にひかれて初代プレイステーションの本体のがわをアルミ
で作りなおしてアルマイト処理したぐらいです。
(アルマイト処理したにも関わらず短絡して本体をダメにしたのは内緒です。)

さてさて価格的には一番高価ではありますがニブそのものは3110の後期型と全く同じです。




ニブのロジウムコーティングとデザインが美しい。

使うのがもったいなくなります。

とはいえ

シンプルなデザインなのでこれといってとりあげるポイントも
多くはないですが、やはりキャップにまかれたカーフレザーは大きなポイントです。

私のは黒のカーフレザーですが、ブラウンも良さそうです。
レザー自体はかなり固めのしっかりした作りです。
はがれそうな気配はありません。

当初、結構やわらかい感触をイメージしていたのでこれは意外でした。

ちょっと気になったのは、このカーフレザーは接着剤でくっついているのでしょうか?
仕組みを知りたいですが、流石にこれはいじる勇気がありません。




ペン芯はやはり3110と同じです。

つまり3110のニブと交換する事もできるはずです。
当然コンバーターやカートリッジも共有できます。


・・・ポルシェデザインの万年筆はペリカンが現在、製造及び販売しているとペリカンの
公式サイトに記載されていますが、修理や部品の購入はペリカンから普通にできるのだろうか?


できないと困る・・・。




さて次は個人的に大事なポイントであるロゴです。



うーん、なんとなくシルクスクリーン印刷に見えますね。

iPhoneで撮影しているのですが薄く見えますね。
肉眼だと結構黒色です。

では次にルーペでアップ。


はっきり見えました しっかり黒色です。
文字はだいたい縦1mm 横1.5mmといった所です。
正直小さすぎて気にする人がいないかもしれませんが、私は見逃しません!
しっかり観察しています(笑)




シルク印刷だと思ったロゴですが

ルーペ越しによ~く観察すると ちゃんと彫られている!
写真だとわかりずらいかもしれませんが肉眼でキズミを使って観察すると
しっかりと切削痕が見えます。
こういう所もしっかりやっている所はどこか嬉しくもあり所有欲を
満たしてくれるポイントです。

工業のDNAを感じます。

最後にクリップを見てみます。



クリップもバネ式です。クリップの先端のクリップ受けは鏡面処理されている
作りなので胸ポケットへの収納が滑るようにスムーズです。

(3110の場合は直接ポケット内側の生地とキャップがこすれるので使いこんだ
場合キャップ側に磨き傷のような跡が目立ってくると思われます。)

GERMANYと産地を表すロゴは健在。
文字周囲の光の反射具合からポルシェロゴとは違い、こちらは
文字を打刻したようです。

重量についてはカートリッジ装着済みで計48gとヘビー級
本体   28g
キャップ 20g


バランスについて

キャップを尻軸へ装着すると、バランス的にかなりお尻が重くなってしまい
書きづらいと感じますが、ペン先をしならせる方の中には尻重なほうが
好みの方もいらっしゃるので、ここは好みではないでしょうか?

キャップを払うと本体の全長が123mm前後とコンパクトなので重くても
低重心でニュートラルな印象。
これなら万人受けすると思います。
(ちなみに3110はキャップ払って146mm前後と長いです)

書き味について

これは万年筆全般に言えますが、私はMニブ以上のヌラヌラした書き心地が好みです。
今回の3150はFニブであり、非常にわずかながらですが芯が強いフィーリングがあります。
普段から国産FやEFとかを使用される方からしたら十分柔らかくヌラヌラと感じる
のではないでしょうか。
3110のFニブも当然同じです。

蛇足ですが・・・
文虫はお仕事がITではありますが、子供の頃からプラモデル制作にはまり、
バイク部品の自作、塗装、溶接、フライス、NC旋盤、包丁や和式ナイフの研ぎ等
自分でやれる事は自分でやる派なので万年筆のペンポイントやスリットの
微調整なんかも割と昔からチマチマ自分でやっています。
(最近では友人や知人の分もやらされていますが・・・泣)

大田区だとその道のプロがあちこちの町工場にいたので
その影響かも?。


上に書いた書き味は箱出しの状態でのレビューです。

本来、試し書きの写真もお見せすべきですが、私は字が
小学校低学年ばりなので自粛致します(笑)

まとめ
高いだけの万年筆だけあり、完成度も高いが3150が定価10万弱という事を
考えると定価7万円台で同一ニブで凝った作りの3110のほうが
所有欲と満足度の点で高いペンであると思えた。
少なくとも知らない人にはこれが高級万年筆だとは思われない
くらいシンプルなのも魅力(なのか?)

その点からも、3110と3150どちらか一本を選べと言われたら3110を選択します。
(迷ったなら両方買ってしまうというのも・・・)

懐へのダメージは甚大でしたがコレクションの一つとして
買って良かったと思える逸品でした。


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2013年1月6日日曜日

ポルシェデザイン 万年筆 (Porsche Design P'3110 Tec Flex)

はじめまして、文房具の虫こと"文虫"です。
このブログは文房具に関する感想やネタ等、私の
備忘録的な位置付けで残そうと考えています。

誰も見ないとは思いますが、もし
偶然にも同じ商品を購入しようかと考えていたりした方へ
の参考としても役立てれば幸いです。

("文房具の虫"とか言っておきながらさほど詳しくない上に字が小学生なのは秘密ですw)

さておき本題へ・・・

貧乏人の私ですが最近、無理をしてポルシェデザインの万年筆を2本程入手しました。
私自身もはちろん、ポルシェのバンパーすら買えないような貧乏人ですが、この万年筆
だけは大変気になっていました。



どちらもPorsche Designの P'3110 です。
この2本、スペック的にはペン先がFとMだけの違いなのですが、初期型と
後期型で生産された時期が違います。
(このへんのロットやモデルの違いをご存じの方はお知らせ下さい)

以前から初期と後期でニブのデザインが違う事は
店頭やネット等の情報で知っていました。

しかし今、実物を手にし比較してみるとニブ以外にも外観のデザイン、
色味、ケース、コンバーターの質感等にも違いがあります。

・・・いや、万年筆や文房具にさほど興味ない人からしたら、どちらも大した
違いではないのですが、こちとらたかだかペン一個にお札何枚も溶かす
わけですから小さい仕様の違いにも興味が湧きます。
(ほんとケツの穴の小さな野郎ですみません!)

ではまず初期型の写真から

カッコイイです。ポルシェデザインらしい有りそうで無いデザインです。
写真をご覧の通り、万年筆の部分はファーバーカステルが担当しています。
よって付属するカートリッジインク等もファーバーカステルの物。
付属のコンバーターもファーバーカステル。

書き味は想像していた以上に極上。今まで自分の
一番のお気に入りだったモンブランの149より上にきました。
でも149は書き味とは別に所有欲を満たしてくれるシンボル
として私の中で輝いてます(笑)

重量はインクなしで50グラム前後とヘビー級ですが、キャップを外した
状態での使用は特に違和感無く、バランスも悪くありません。
キャップを払った状態で146mm前後と長いので、
寝かせると流石にバランスは悪い・・・
なんにせよこの重さで大量筆記するのは苦しい。

しかし、書き味といったものは好みや製品の当たり外れ、調整の方向性等で大きく
変動するので一概には言えません。、よってその部分にはあまり触れません。
(5000円以下の万年筆でも良いのいっぱいありますしね!)

さて次は後期型の写真です。

はい、カッコイイです。
というか一緒やん!ってツッコミはなしで。

こちらはまだそれほど使ってません。
よって書き味等についてはまだ自分の中では未消化ですが、こちらも良いです。

パッケージのデザインや質感、サイズ等小さな点で結構違います。
後期型の方がパッケージは立派。

パッケージはいずれもギフトパッケージ版等、複数の種類がある様です。
後期型はパッケージや説明書にBy Faber-Castellのマークはありません。

なんででしょう?

まいっか・・・

隣に並べてみます。
写真が下手くそで恐縮ですが、違いわかりますか?
そうなんです、キャップ周りのデザインが違うんです。


旧型は3本のライン状のエングレーブがあり、そして写真では非常に判りずらいですが
ポルシェデザインのロゴも彫られています。ロゴはかなり精密な彫られ方をしています。
(全て携帯カメラ+自室+夜での撮影なので写真が微妙なのはご容赦下さい。)

初期型のロゴ周りをルーペでズームしてみる。


やっぱり写真ではわかりずらいのですが、しっかり彫られて墨入れのような処理まで
されています。非常に精密感があります。

お次は後期型をズームしてみます。


ラインのエングレーブは無くロゴのみです。文字の高さはだいただいどちらも
1mm前後ですが横幅が後期型のほうが広いです。
また掘り込みの線も倍ぐらい太く、墨入れ処理はされていません。

初期型のような精密感はありませんが、デザインがスッキリしており、
これはこれでカッコイイです。
が、文虫は初期型の方が好みです。


ちょっと色について・・・
これはキャップだけでなく首、胴、尻のメタル部分全部について言えるのですが
初期型より後期型のほうが黄色味が少し強く、うっすらゴールドがかった感じです。
とはいえ横に並べてじっくり見比べないと判らないレベルです。

お次はニブです。


手前がF(初期型)奥がM(後期型)です。

どちらもファーバーカステルで18Kの
ロジウムコーティングされたものです。大変美しい白色(プラチナ色)です。

見ての通り、刻印のデザインが異なっております。
最初は後期型のほうが格好いいと思っていましたが徐々に初期型の方が
インダストリアルな感じで良く思えてきました。
これも好みですね。

そしてこの万年筆の大きなポイントですが、これはP3110モデルでも
14Kのコンビモデルと言われているモデルです。
胴はテックフレックス(ステンメッシュ)で包まれてるのですが通常のステンと
14Kののワイヤを交互に編まれており、独特の雰囲気を醸し出しています。

このテックフレックスの部分ですが、初期型と後期型で
どうも他の金属部分同様、色味が違います。

初期型の方が薄っぽい(白っぽい)、後期型のほうが濃いのです。

↓は後期型
 ↓は初期型



経年の関係なのか素材の微妙な違いによるものなのかはわかりませんがちょっと離れると
結構違います。
↓は左が後期型 右が初期型です。

これまた個人的なものですが、初期型のほうがちょっと控え目で上品な感じがします。

後期型はちょっとギラギラして派手な感じ?お金持ちっぽいです。
仕事に使うなら初期型のほうがスマートな印象。

細かい作りこみ等初期型のほうがペン本体にコストがかかってる感じがしますが
高級感は後期型といった感じでしょうか。

ペン先を除いた万年筆の「物」としてはやはり初期型が良いように思えます。
(ペン先はどちらも当たり外れがあると思うので)

ベストなのは当たりのペン先を入手(もしくは仕立てて)
初期型の本体に突っ込むのが最強なのかもしれません。

最後は付属のコンバーターについて。


コンバーターはどちらもファーバーカステルのものです。
ペリカンと一緒のものという噂を聞いたのでちょっと見てみます。

ペリカンのコンバーターは600円程度ですが、ファーバーカステルのは
3300円と随分とお値段が違います。

そこでペリカンのコンバーターを購入し
初期型付属、後期型付属、ペリカン純正
の3つで簡単に比較してみました。


右から初期モデル付属、後期モデル付属、ペリカン純正です。

ぱっと見の形状は同じどれも同じ(ヨーロッパ規格)感じです。
実際どれも使い回しできました。
(まだ漏れがないか等の連続使用チェックはできてません)

ただ、写真でもわかるように口の部分が微妙に異なっています。

店員さんにも聞いたのですが、同じようでも口の寸法だったり公差
だったりと微妙に異なったりするので、作ってるのがペリカンっぽい
から安易にペリカンのコンバーターを使えばOK!というわけでもないそうです。


使えるだろうけど、立場上ハッキリと「大丈夫!」とはいえませんよね。


デザインに関しては初期型と後期型でファーバーカステルのロゴが違います。
やはり初期型が一番高品質な感じです。メタル部分もピカピカです。
次いで後期型、ピカピカですがメッキ感が強いかも?
純正は・・・一番安っぽく、樹脂部分の透明度も一番低いですが
600円なので仕方ない所かと。
コンバーターとしては十二分。




・まとめ
この万年筆は初期型と後期型でデザイン含め、仕様が少なからず異なっている。
あくまで主観ではありますが、後期型と比較し、初期型のほうが製造コストが
高いように感じる。
しかしそれはじっくりと比較して初めて気になるレベルであり
初期型、後期型どちらも十分に魅力的。

これからこの万年筆を買いたい方は大きな違いとして単純にニブや
キャップのデザインで選んでおけば買って失敗はしない一本だと思います。
(とは言いましても既に完売気味であまり入手が容易ではないと思いますが…)


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