2013年11月30日土曜日

ファーバーカステル 伯爵コレクション ペルナンブコ(Graf Von Faber-Castell Classic Fountain Pen Pernambuco)

今回は大切にしているの伯爵コレクションの紹介

私が持って万年筆の中では最も高価な部類になると思います。

「ファーバーカステル 伯爵コレクション クラシック ペルナンブコ」

Graf Von Faber-Castell Classic



ちょっと本題の前にペルナンブコのお話・・・

学生の時 チェロの教室に通っていました。

その時練習で使用している私の弓は、「フェルナンブコ」という木材でできている事を知りました。
その後専門店で弓を見ていると、安価な弓は素材がブラジルウッド、ブラジルボクと
表記されている事に気が付きました。

それなりに値の張る弓は、素材の欄にフェルナンブコと書かれている事にも気が付きました。

その時、初めてフェルナンブコという素材を意識しました。

そして
「素材の違いが質の違い、延いては価格の違いになっているのか」

そう理解した記憶があります。



実際はどれも同じ木の事だったんですよね(笑)
楽器屋さんの店員さんから教えて頂きました。


ブラジルボク(ブラジルウッド)の別名がフェルナンブコ(ペルナンブコ)というらしい。
ただ、チェロ弓でのフェルナンブコとはブラジルボクの芯材の事を指して使っているそうです。


ちょっと勉強になりました。


では本題へ。

ファーバーカステルの伯爵コレクション クラシックライン ペルナンブコ

ブラウンのレザーマットとマッチ



ファーバーカステルのデザインは美しい。
華やかすぎず渋すぎず、どこかコンサバティブな印象を与えてくれます。

きっと歴史と伝統に裏打ちされた物に宿る魅力なのかもしれません。

実はこのペンを買う際に、店頭でモンブランの149と悩んでいたのですが
「149は鉄板だし、ラインナップからは消えないよね?」という考えから
ファーバーカステルを購入するに至りました。

購入から既に2年程度使用してます。
自身で気がついていないだけでしょうが、それほど経年変化した印象はありません




万年筆としては軸径は10.9mmと細め、一見、万年筆っぽくない印象です

この細さはスーツやジャケットの胸ポケットへの収まりが非常に良く、スマートなので
使わなくても挿したくなるシルエットなんですよね。


殆ど使わないのに(笑)

ペルナンブコ軸を拡大してみる

軸はタイヤの様にリブパターンが施してあります。
このリブがアクセントにもなっており、デザインとして全体を引き締めている気がします。


導管がキモい

一点、失敗した点もあります。
せっかく店頭で買ったのにペン先ばっか気にして、肝心の軸の表情を
しっかり確認してなかった点です。

何が問題かというと、軸の一部で導管の穴が目立っているのです。ペルナンブコは
明るい色合いの木材という事もあり、導管がプツプツと目だって見えるのです。

これも天然の木材ならでは・・・ですが、私はちょっとこのプツプツにゾワゾワしてしまうのです(笑)
わたしは「ぎゅっ」とした杢目が好きなので・・・

ペン先は美しい
18金のOB(オブリークブロード)ペン先。
ちょっとオブリークタイプと珍しいのを選びました。

写真からも判るかと思いますが、ペンポイントが斜めになっていて、手をひねって書く人向け
普通に使用される方でもオブリークは筆跡が面白くなるのでいいですよ。
ミュージュックよりも普通の感覚で筆記できます。

文虫の場合は字が下手なので更に下手になるだけですが(笑)


ペン芯
ニブのサイズについては明記されていませんが、5号サイズ程度で小ぶりです。
繊細なカステルの紋章がデザインされており、その存在感はかなりのもの。


この塗りわけは自分ではしたくない(笑)

書き味は素晴らしい
いや、本当に素晴らしいんです。

店頭で同じペルナンブコを何本も試筆した結果とも言えますが
本当に素晴らしいですよ。

バターの様にしっとりとした感触、しなやか弾力は良いチェロの弓の如く紙の上を走ってくれます。

それだけに杢目選びが悔やまれます。


キャップ

プラチナコーティングされ、ファーバーカステルの紋章が刻まれたキャップは高級な調度品のようにも見えます。

チェッカリングの装飾がクラシックの名に相応しい印象に仕上げていますね。

でもパーフェクトペンシルのように取れたりはしないのであしからず。


おしり

尻軸についてもプラチナコーティングされ、チェッカリングの装飾が施されています。
クラシックシリーズはシリーズを通してこのチェッカリングの装飾技法が一つのアイデンティティの様ですね。

分解
作りは一般的なコンバーターを使用する基本的な構造の万年筆です。
付属しているコンバーターはファーバーカステルのロゴが刻印されています。

バランスが悪いと評判です

さてこの万年筆はバランスの悪さで有名。
それはキャップを尻軸に固定した際、とんでもなくリアヘビーになるのです。
そして長い。

ただ文虫はキャップはつけない派なのでバランスが悪いとは全く思いません。
むしろ結構バランスがとりやすいのでは?と感じました。

もしかしてこれを開発、デザインした人は
キャップつけない派かつデッサン好きなのでは?
と思ってしまった。

良い万年筆とは

まとめ
実はノートを書く際に久々にクラシックペルナンブコ君を引っ張り出し、インクを入れたのですが
どうもOBペン先×オニキスインク×MDノートの組み合わせが悪かったらしく、キレイに
紙の上にインクが載ってくれず困りました。(RHODIAメモや他の紙にはスッと書き出せる)
万年筆とインクと紙の関係は奥が深くて本当に飽きないですね。

そんなプチトラブルを差し引いても、この万年筆は強い魅力に溢れています。
優美なライン、それでいてシックにまとめたデザイン、繊細は書き味・・・
気軽に買える一本ではありませんが買って良かったと思わせるだけの魅力を
届けてくれます。

静かな夜に暖かいコーヒーを飲みながら、この万年筆で字を書けば
やさしい気持ちにさせてくれます。

そして大事なポイントです!

木軸なので購入の際は店頭でしっかり杢目を吟味し、先に軸を選んだ上で試筆に挑みましょう!

伯爵コレクション イントゥイション(グラナディラ)の記事を書きました


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2013年11月18日月曜日

ファーバーカステル カステル9000番 パーフェクトペンシル (FARBER-CASTELL Castell 9000 PERFECT PENCIL)

急に寒くなってきましたね。

今回は初のエンピツ記事。
ボールペンや万年多の記事をいつも書いていましたが
鉛筆やシャーペン等も購入してますので、ちょくちょく記事に
してみようと思います。

第1号は老舗ファーバーカステルの鉛筆です。
1905年に発表されたCASTELL 9000番

その9000番をモチーフにしたパーフェクトペンシルです。
100周年を記念しての限定モデル。
限定といってもまだ流通量がある様で比較的簡単に入手できます。

Castell 9000 PERFECT PENCIL

キャップ天冠部が一回り大きく開くよう曲線を描き、これまでの伯爵コレクションの
デザインを踏襲してます。

色はファーバーカステルのコーポレートカラーのグリーン。

私はこの深緑を「カステルグリーン」と勝手に命名しております(笑)
そういえば、緑ってなんとなくブリティッシュっぽくて大人の印象がありませんか?
(ファーバーカステルはドイツですけど)


Bという事ですが、硬質で国産の鉛筆のBとは違う印象です。
Hi-uniを一式持っていますが、Hと同程度の硬度でした。
感触もパーフェクトペンシルはサラサラとしたドライな書き味。
Hi-uniはスルスルとしたどこか馴染みのある書き味。

書き味に関して言えばHI-UNIとかのほうが好みですが、ファーバーカステルの
伝統的な鉛筆を持って「書く」という行為と時間には、なんとも言えない心の豊かさ
を書き手に提供してくれている気がします。

澄んだ気持ちになれます

単体で
・書く事(ペンシル)
・消す事(イレーザー)
・削る事(シャープナー)
・保護する事(キャップ)
・補助する事(エクステンダー)
・装う事(クリップ)

これらを機能を全て備えている事からパーフェクトペンシルというわけですね。

パーフェクト!

シャープナーはキャップ天冠部を引っ張る事で引き抜く事ができます。またシャープナー
だけの交換をする事もできるようになっていますので刃が摩耗しても大丈夫です。
鉛筆本体は9000ですが、パーフェクトペンシル用にイレーサーがついています。


製品そのものの入手は簡単でもこのイレーサー付きのスペアペンシルの
入手がそれ程手軽ではないのがやや残念。

そう遠くないうちにパーフェクトペンシル9000自体がコレクションアイテムに
なるかもしれないので、カステル好きな方は簡単に手に入る今の内に買って
おくのがいいかもしれませんね。

ファーバーカステルのロゴ

天冠部にはファーバーカステルのロゴがありカジュアルなシャツのポケットからこの
パーフェクトペンシルが見えるとちょっとカッコイイ気がします。

ちなみに新品状態だと長すぎてポケットに収まらないですが、7割ぐらいの長さに
減ってくるといい具合になります。更に減って5割以下になったらエクステンダーとして
の活躍が期待できそうです。

まとめ
国産高級鉛筆と比較して、書き味が特別秀でてるというわけでもなく
価格自体も安くないので、実用性をひたすら重視する方が買っても満足度は
高くないと思われます。
しかし、私のようにファーバーカステルが好きな人なら買っても損無し。
エクステンダーは市販の6角形の鉛筆なら使いまわしができるので
国産鉛筆+エクステンダーという使い道もアリ。
また色もグリーンの他、ブラックもあります。
個人的にファーバーカステルらしさという点ではジェントルな雰囲気の
カステルグリーンをオススメしたいです(笑)

やっぱりカステルグリーン

2013/11/30 このエンピツの親分にあたる伯爵コレクションの万年筆
ファーバーカステル クラシック ペルナンブコの記事を書きました!



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2013年11月12日火曜日

パイロット カクノ 万年筆(PILOT kakuno FKA-1SR)

最近発売されたパイロットのカジュアル万年筆。
kakuno

早速購入してみました。
色はグリーン

小学生向けに発売されたカクノ。
店舗ではブリスターパッケージに包まれた同商品が目立つ場所に陳列され
「今、推しています」 感があります。

試筆用のペンはまだ日が浅いにも関わらずペン先は痛みまくり・・・
というか曲がってるし・・・

恐らく子供たちが壁や地面に突き刺したりしたのでしょう・・・(汗)

とはいえ1,000円という低価格なので躊躇する事なく購入させて頂きました。
(パイロットのペン先を信用してますし)

ブリスターパックを開梱すると簡単な説明書と黒のインクカートリッジが
一本が同梱。

ニブはコクーンと同じニブのようです。


コクーンと同型のニブ

私の主観となりますが、コクーン万年筆は非常に良い印象を持っています。
1,000円(kakuno)で3,000円(cocoon)の万年筆の書き味を堪能できるのは
なんともお得感があります。

これなら色彩雫のインク毎に一本ずつ用意するなんて贅沢も夢じゃなくなりますね。

ちなみに以前プレラの記事も書きましたが、同じカジュアル万年筆プレラのニブとは違います。
書き味も同じMニブどうし比較してみたしたが明らかに違いました。

ついでに手元にあったインクの入ってる他の安価なカジュアル万年筆の
Mニブどうしで簡単に書き比べてみました。


OTHOのは自分でカスタムしてます。

我ながらOHTO F-Mineは傑作(笑)

プレラとカクノを比較するとプレラのほうが一段上のなめらかさでした。
(プレラは全く手をいれてません)

ちなみにF-mineが一番良かったのですが、写真のF-Mineは研磨や
調整等、手をいれているので参考にはならいです・・・(汗)

ノーマルのF-Mineはニブに安っぽい金メッキがされています。
研磨して剥ぎましたが、はるかにキレイになり高級感アップ!結果オーライ♪

でもノーマル状態だったF-Mineも良かったです。これも千円程度で入手できるので
万年筆としては強力なライバルですが、如何せんPILOTのKakunoとOHTOの
F-Mineじゃ世間での知名度がまるで・・・

追記:ツッコミがあり確認した所、現在はF-Mineは入手困難なようです。


次に分解してみます。

フツー

構造は安価万年筆の例にもれずシンプルですね。
市販のパイロット用コンバーターも使用できます。
特に書く事もないですが、ちょっと気になった点があります。

この突起は何?

グリーンのキャップに小さな突起があるのです。
射出成形の金型の跡でしょうか?それにしてはキレイ過ぎな気も・・・
まぁ細かい事は気にしない♪

そして見ての通りクリップはありません。
子供向けなので基本は筆箱を使用するでしょうからクリップをつけるよりも
無しのほうが筆箱のスペース節約にもなりますし、製造コストも僅かに下げれる
のでしょう。

何よりかわいい

グリップ部はラミーのサファリのように三角形状になっているので、初めての
方でも裏表を間違える事はないと思う。子供向けの配慮としてここは必須と
言える部分でしょう。


まとめ
小さな文具店でも買えて、安心のPILOT品質。
子供向けという教育のツールとして十分な能力が
備わってる素晴らしい万年筆。

iPhone一つで勉強から遊びまでできる現代に
おいて万年筆というアナログツールは現代のデジタル社会に
対してのアンチテーゼと言えるかもしれません。

これを小学生が使用して万年筆の良さをを知り、
将来万年筆が好きな人が増えると良いですね。
(PILOTのビジネス的にも)

大人が仕事で使う事はないと思いますが、この出来は
万年筆としてもコスパに優れているので万年筆遊びにはもってこい。
Kakunoなら同社の色彩雫インクを使用してもメーカー保障対象なの
で心配性な方でも安心して使えます。

もう、この安さと品質ならとりあえず買っとけな一本

早い、安い、美味い♪


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2013年11月8日金曜日

オロビアンコ ルニーク スペリオーレ ストリッシェ(Orobianco L'unique Superiore Strisce)

ひさびさの更新です。

今回はイタリアのバッグメーカー、「オロビアンコ」のボールペン、スペリオーレです。
私自身はオロビアンコのバッグは一度も触った事はないのですがボールペンは
ちょっと気になったので購入してみました。

バッグブランドの筆記具なんてきっとそれほど良くないのでは?

なんて私も思っておりましたが、手にしてみると、これがなかなかとしっかりしています。
リフィルがCROSSタイプのリフィルなのでもしかすると、CROSSとのOEM契約で製作
されているのかもしれませんね。
わからないけど…


デザインはなんともドレッシー。


Orobianco L'unique Superiore Strisce



金と銀のギラギラしたコントラストはなんだかホテルやデパートの
カウンターなんかにありそうな雰囲気を醸し出していますね。
この様なの華やかなデザインのペンはあまり男性は好まなそうですが
一本くらいあってもよくないですか?

胴軸中央にあるトリコロールリング

イタリアといえばこのカラー


この色分けはアルマイト処理っぽいですね。
リングがこれでもか!というくらいイタリア臭を放っています(笑)
もし、このリングがなければカランダッシュとかスイスっぽいデザインにも
見えますが、このリングがあることで、簡単にイタリアンテイストになります。



それにしも胴軸全体にロジウムメッキによるプラチナコートが
施してあったりとコストかかっています。

キレイなメッキ処理


クリップ部には金メッキでコーティングしてあるようです。
光の反射におかしな歪み等もなく、入念に下地処理されていることが伺えます。

スプリング機構ではなく固定式の為、少々抜き差しが行い難かったのが残念。
ここはコストかかってもクリップ式にしてほしかった。

立体的なクリップ

クリップ形状はどこか剣のようなデザインで非常に特徴的です。
ストライプデザインのせいかどこかバロックテイスト。

ペン芯は1.0mm
芯は回転繰り出し式。
しっとりとしたフィーリングで動きも良好でした

リフィルはクロスタイプ

リフィルの交換は胴軸を上下にゆっくりと引っ張れば引き抜く事ができます。
使用しているのはいわゆるCROSSタイプのリフィル。小さな文具屋ではあまり
扱っていないので交換の際は大きい文具店かネット通販で購入する事に
なりそうです。

書き味はいたって普通の油性リフィル(良い意味でですよ?)
リフィルにはオロビアンコ・ルニークと書いてあります。

・バランスについて
スペリオーレは重量が35gと重め。
137mmの全長があり、重量分布が万遍ない為かそれ程バランスは悪くない。
その重量を活かし、筆圧をかけずに筆記する事もできます。
しかし、問題がありました。
ボディがストライプ柄でキレイなロジウムメッキが
施されているのでちょっと指が滑る・・・
まぁ私の手が油っぽいだけかもですが・・・

艶のあるコードバンとの相性が良い
結構派手なボールペンですが、デザインがクラシカルな事もあり
レザーの手帳とも良い感じでマッチします。写真はブレイリオの手帳です(バイブルサイズ)
男性でも女性でも使えそうな雰囲気ですね。

エレガント

まとめ
オロビアンコ ルニーク スペリオーレ ストリッシェ。
贅沢なロジウムコーティング、美しいメッキ処理、華やかなデザイン,
フィーリングの良い回転機構、高品質の油性リフィル・・・

高級ボールペンとしては並みといった書き味ですが、かなり
華やかなデザインなのでパーティー等の場には良さそうです。
ボールペンというよりも、ファッションアイテムに近いかもしれませんね。


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