2014年4月24日木曜日

トンボ鉛筆 ZOOM505 (Tombow ZOOM 505 BW-2000LZ)

1986年登場のローラーボール
ZOOM 505

小学生の頃,お世話になっていたトンボの文房具
中学にはいってからは自然と使う機会が減ったトンボの文房具

先日帰路で立ち寄った文房具屋さんにてZOOM 505を発見。
じっと見つめて、おもむろに手に取り そのままレジへ・・・

現在2014年
登場から28年というロングセラーのZOOM505を初購入してみました。

今回はZOOM505、ローラーボールの記事を書いてみたいと思います。


Tombow ZOOM 505

・外観について
まずは外観から。
ヘアライン加工されたアルミボディにゴールド色のような
アルマイトが施されており、高級感があります。

色はシルバーという事ですが、どちらかというと
シャンパンゴールドと言った方がしっくりきます。



滑らかデザイン
全長:138mm
軸径:13.5mm
重量:31g(実測)
ボディ:24g(実測)
キャップ:7g(実測)

実際に手で持った第一印象は、長すぎず短すぎず丁度良い。

尻軸からペン先までは125mm程。
丁度キャップを払ったカスタム74等とほぼ同じ。

・重心位置について
手にした時に、第一関節と第二間接の間に
丁度重心がくる低重心設計です。

私はキャップを尻軸に装着しないで使用するタイプですが
ZOOM505はキャップが僅か7gと金属ながら軽量で
カスタム74の樹脂キャップでも10g程ある事を考慮すると
いかに軽いかがわかります。

これだけ軽いと「キャップは尻軸につける派」の人でも
重心位置の変化は気にならないレベルだと思います。


軸そのものの径は約13mmとやや太め。
メーカーは極太と紹介しまいますが、全体的に太めの
軸のペンが昨今では、言うほど太くは感じません。

アルスターとサファリ
同じアルミアルマイトボディのLAMYアルスターと比較してもほぼ同じくらいの太さです。
登場時は市場の中では太い部類だったのかもしれません。



現行のロゴ
キャップのロゴデザインも現行の新しいロゴに変わっており
以前のデザインよりも洗練された感があります。
現代的なデザインを取り扱うZOOMシリーズには良くマッチしていると感じます。



分解
分解方法については説明する程のものでもありあませんね。
基本くるくると回すだけです(笑)

さて、ここで目に付くのはリフィルのBK-L5Pという純正リフィル。

透明なので中が見えるのですが、まるで万年筆の
ペン芯のようなクシが特徴的です。

インクは顔料インクで、耐水性があるそうです(テストはしてませんが)

もちろん書き味は水性ローラーボールらしく、特有の滑らかさを伴って
線を描いていきます。

私はこの書き味が好きでボールペン使うよりも
ローラーボールを優先的に使うようにしています。

ただ日本ではローラーボールっていまいち人気無いんですよね・・・
(あまり店頭に置いてない)

個人的には書き味については
万年筆>ローラーボール>シャープペンシル>ボールペン
の順で好みです。

もちろん、これは全体的な話であって大好きなボールペンもあれば
微妙な万年筆もあるので一概には言えませんが・・・

クシ溝が見えます
こういう手のこんだリフィルをジュース一本くらいの金額で利用できる事は凄いですよね。

そして
ちゃんとリフィルの文字やロゴにも金色で着色されています。
大量に生産するメーカーだからこそこういう小さなコストも馬鹿にならない気がします。
ですが、こういう所からうっすらとメーカーの考え方や姿勢が見えてくる気がします。

「神は細部に宿る」的な?


安いと思いませんか?


感想
海外製のものは価格と製品の品質が比例するイメージですが
ZOOM 505は違うと言えると思います。。
丁寧なヘアライン、キレイなアルマイト処理、整った成型、外観からは
2千円クラスのペンとは思えない程。
1986年から続くロングセラーらしい完成度の高さです。
もちろん、構造等で値段なりの部分もありますが
うまくまとめていると思います。
私には初めての505ですが、きっとこれまでに幾度も
小さな改善を積み重ねてきたのではないでしょうか?
熟成された品だと感じる一本です。

きっと学生の時から使っていたら手放さなかった気がします。
また価格的にも安価なので、あまり気を使わせない
軽いプレゼントとしても凄い良いと思いました。

よくプレゼントする商品に迷うと高価なものを選び、自信を
金額やブランド名でカバーしようとする心理がありますが
(よくわかんないから、とりあえずブランド物選んどけ的な)

自分が良いと思える製品はたとえ金額に関わらず
自信を持って渡せますよね。これはそんな「良い」製品の
ひとつだと感じました。

PS:個人的に「こりゃ駄目だ!」な製品もあるんですが、
   あえて取り上げるのも失礼かなと・・・


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2014年4月15日火曜日

ファーバーカステル 伯爵コレクション イントゥイション プラチノ ウッド グラナディラ(Graf Von Faber-Castell Intuition Platino Fountain Pen Grenadilla)

今回はとてもお気に入りの万年筆の記事を書きます。

INTUITION PLATINO GRENADILLA

そのモダンさと、歴史あるメーカーらしいトラディッショナルさが融合したデザインに
登場以来強く惹かれるも、結構な金額でなかなか手が出せなかった万年筆。
イントゥイション プラチノ ウッドのグラナディラ。
伯爵コレクションのクラシックも素敵でしたが、イントゥイションは
より洗練されて感があります。

東京ミッドタウンにあるファーバーカステルの直営店で去年の11月頃に購入。
他の店舗にも通ったのですが、有名店でも在庫がなかったり
木目で満足のいくものがなかったり・・・
木軸万年筆ならでは悩みですね。

結果的には満足のいく軸とペン先の組み合わせで購入する事ができました。


グラナディラ 文虫仕上げ


軸材はグラナディラ(アフリカ黒檀)
「黒檀」とはついてますが黒檀はカキノキ科です。
グラナディラはマメ科なので別物です。

購入時に何本ものグラナディラ軸を同時に見比べましたが、同じ
グラナディラでも明るめの茶色から黒褐色のものまで様々です。

今回選ぶ際に私が希望した条件です。
・目が均一で整っている事
・密度が高い事
・色が濃い事

より良い軸を選ぶべく在庫から何本もだして頂き
比較して最良の一本を購入できたと思います。

そこから更に文虫自身で仕上げをしています。

グラナディラは素材の伸縮により割れやすいと言われています。

実際手持ちのグラナディラの小物等で割れた物はありませんが
見た目を良くする為にも、もうちょっと手間をかけてみました。

養蜂場から譲ってもらった純粋な蜜蝋とミンクオイルと松脂で
オリジナルのソフトワックスを製作しましした。
オリジナルワックスをすり込んでは磨くという工程を
木工職人さんに協力を頂き、この冬繰り返してきました。

少量のワックスを均一に塗る

暖めて溶かし、木目から蝋を浸透させる

自然に冷ます

磨く

(繰り返し)

おかげで割れ防止にもなり、色も深みを増しました。
一見すると非常に黒色に近いダークブラウンになっています。

また、こうすることでインクが付着して木にシミを作ったり
汚れがつく事を防いでくれるそうです。

※この方法は明るい色の木だと木目をはっきりと浮かび上がらせる
らしいので、良くも悪くも木目が良くないと美観を損ねる場合もあるそうです。
(まだら模様になったり)

こういう木軸の楽しみ方も良いものですね。
樹脂含浸軸の木軸とは違った育てる楽しみ方です。


美しいグラナディラのリブ

万年筆自体は実測で53g(コンバーター装備、インク満タン)
本体:34g
キャップ:19g
全長:127.3mm
抜き身:122mm
キャップを尻軸にはめた時:154mm

重量級なので、長文筆記には適さないとは思いますが、そもそも
この万年筆で実用的な長文を書く事は私は無いので特別気には
なりません。

長文を書くのであれば25g程度の万年筆を使用したいところです。

クラシックコレクションと比較すると全長で約1cm程短くなっており
キャップを外した抜き身の状態でも8mm程度短くなっています。
重心位置がほぼ中央にある為、マスが集中した分バランスは良いと思います。

軸系は約13mmとクラシックの11mmと比較すると体感としては数値以上に太く、
そして短く感じます。

バイカラーニブ
大型ペン先(PILOTの15号より一回りは大きい)

美しい外観に見合った美しいペン先。
ロゴデザインが変わり、クラシック系のニブとは染め分けも
変更されています。

シンプルな染め分けですが、新しいロゴデザインと相まって
モダンなデザインと調和していると思えますがどうでしょうか?


Bでゆっくりゆったり書こう!


太さはBなので細かい字は書けませんが、やはり太いと滑りの良い
官能的な書き味が堪能でき、趣味の万年筆としては良い選択
だと思っています。店頭でBのペン先も複数の中から満足のいくものを
チョイスしたのでイントゥイションについては調整は全くしておりません。


尻軸もオシャレでしょ?

イントゥイションはクラシックと異なり、尻軸にもロゴが刻印されています。
なんだか高貴な雰囲気を醸し出しています。

内部のユニットを取り外すのにはシャフトネジのように尻軸を
クルクルと回す事で取り出します。
ちょっぴりこだわりのギミック。
この構造は筆記中に手が触れる事によって緩む心配も
少なくなるので良いですね。


天冠部にも新ロゴ

キャップのデザインもクラシックとは異なるデザインになっており、モダンな印象。
胸ポケットに入っていると結構目立ちそうです(笑)


勘合式
方式もクラシックのネジ式から勘合式へと変わっています。
使い易いですが、当然機密性は下がり
やや乾燥しやすくなっていると感じます。

しかし、見返りとしてキャップを払った際の
美しいシルエットを獲得しています。

クリップはクラシック同様バネ機構。
胸ポケットへの出し入れはとてもスムーズです。

形状も良く、生地を点ではなく面で抑えるデザインも
このスムーズさに一役買っていることと思います。

分解した状態

尻軸を回すギミックで取り出せるコアユニット

インク補充やコンバーターの使い方は・・・
この手の万年筆に興味がある方なら
きっと説明する必要はありませんね(笑)
普通です ふつう。

来日時に頂いた伯爵の直筆サイン

感想
全体のバランス、デザイン、シルエット
どれも良く、買ってよかったと思えるイントゥイション。
製品名の「直感」という名前も響きます。
初めて目にしたとき、確かに直感的に欲しいと思わせてくれましたから。

万年筆の魅力
重量があり長文筆記に向かず、普段使いができる程フレンドリーでもない

でも「万年筆の魅力ってそれだけじゃないよね?」って問いかけてくれる万年筆
イントゥイションにはドイツメーカーという堅実な雰囲気の中に
ありながら、独特の色気のようなものを感じます。

珈琲を飲みながらこの万年筆を手にして
思った事や感じた事を紙に乗せていく。

なんだかとても贅沢な時間です。


追記
文虫は一通りイントゥイションについての記事をノートに書き
特に書くことがない状況になっても何かを書きたくなったので
イントゥイションのイラストをイントゥイションで描いてみました。

定規がつかえないから直線を引くのに大量の集中力を
必要としました(笑)よく見ると線がプルプルしています。


イントゥイションでお絵かき
流石にBニブは太くきびしかったかも(笑)
実線をイントゥイションで描いてアルコールマーカーで
着色したらインクが溶け出しちゃった・・・
(染料インクだからあたりまえ)

でも良い意味で素人感がだせたとポジティブ思考(笑)

おまけ

お店から頂いた缶ペンケースとキーホルダー


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