2014年8月24日日曜日

伊東屋 ロメオ デスクペン (ITO-YA ROMEO DeskPen RD-234)

こんちは、文虫です。

先日、知人が事務所の引越しをするということで
応接室にあったデスクペンと、開かずの間から
でてきたという謎の怪しいお札を頂きました。

デスクペンはありがたく頂戴し、お札は怖かったので
知人の荷物の中にしれっと返しておきました。


というわけで?
今回は頂き物のデスクペン(RD-234 マーブルグレー)
の記事を簡単に書きたいと思います。


ROMEO No3

ROMEO製品の記事は初なのでまずはROMEOについての説明でも・・・


・伊東屋オリジナルブランド「ROMEO
ROMEOは文房具専門店、銀座伊東屋のオリジナルブランドです。

1914年、伊東屋オリジナルの万年筆「ROMEO」が発売されたのが始まり。

時代は流れ・・・

2004年、歴史的モデルとして「ROMEO」の復刻版が発売。

その後

2009年、伊東屋の新しいオリジナルブランドとして「ROMEO」の名が復活。

ROMEOのターゲットユーザーは
「こだわりを持つビジネスパーソン」

製品ポリシーは
「ビジネスシーンにふさわしい見た目と実用性」

ブランドポリシーは
「大正時代から受け継がれてきた伊東屋のオリジナリティを現在に
マッチさせて後世に伝えていく。」

ふむふむ

銀座の老舗らしい重みを感じさせてくれる背景とコンセプトです。
(ROMEOのキップレザーロールペンケースも素晴らしい・・・記事はいずれ・・・)


伊東屋 銀座本店(仮店舗)
伊東屋の象徴 レッドクリップ

そんなROMEOのデスクペン。
外観もコンセプトに違わず、「受け継がれてきた過去と現在にマッチ」させた
シンプルな形状ながら、質の良いデスクペンでした。

外観はデスクペンらしいお尻がスッと伸びた形状になっています。
このスッと伸びたお尻がペンのバランスを最適化しているわけですね。
デスクペンである為、持ち歩く為のクリップなどはありません。
ある意味、書く事に特化した形態です。


美しいイタリアレジン


ボディに使用されている素材は、イタリア製レジン
マーブル模様のボディは光の加減によって様々な表情を見せます。

ソリッドな黒軸もシックで素敵ですが、表情が豊かなマーブル模様は
眺めて楽しむ事ができるので、趣味的なチョイスと言えるかもしれません。

メタル部分のメッキ部分もヒケがつきにくく、質が良い。


ロメオ Eazy Flow ブラック
使用されているリフィルにはイージーフローインクが充填されています。
ロメオのロゴがはいっていますが、パーカーやシュミットのイージーフローインクの
OEMか何かでしょうか?それともまさかの完全オリジナル?
今度聞いてみたいと思います。

書き味はイージーフローというだけあり、通常のパーカー純正リフィルのインク
と比較すると柔らかくスルスルとかけます。
ただ、油性らしい粘りを感じる事もできます。
同じ油性でも国産で大人気のジェットストリーム系と比較すると明らかです。

文虫の場合、ジェットストリーム系のボールペンだと滑りが良すぎて線が
ヨレヨレしたり行き過ぎたりと安定しないのですが、ローラーボールや
このロメオのリフィルだと割と安定して字が書けるので相性が良いような気がします。

とはいえ・・・そもそもの字の汚さはいかんともしがたいのですが(笑)
字の綺麗な方や書道などで練習をつんだ方の場合はそんな心配は
無さそうなので、軽い最新の国産インクの書き味が良いのかも知れません。



佇まいがキレイで机のインテリアにもなりますね
まとめ
個人ではあまりデスクペンを買う機会はないかもしれませんが
この「すぐに書ける」というのは机上において思っていた以上に
重要な要素だと痛感しました。

通常のボールペンでも実用上は問題ありませんが、
「持ちやすさ」
「書きやすさ」
「容易性」

デスクトップに特化したボールペンだけはあります。
正直文虫は「デスクペンねぇ・・・普通のでも良くない?」なんて
思っていましたが、今回の件で見直しました!!

今までデスクペンを使用してこなかった方は一度騙されたと思って
デスクペンをしばらく使用してみて下さい。そして意図的に
使用をやめてみて下さい。

やめた時にきっと気がつきます

「・・・デスクペン良かったな」と。

そして卓上にすぐ使える状態で立っている姿は
何となく手にとってしまう事請け合いです。

美しければなおさらです。

文虫的に新風となった一本でした。




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2014年8月20日水曜日

ペリカン エーデルシュタインインク ガーネット Ink of the Year2014 (Pelikan Edelstein Ink GARNET)

エーデルシュタインシリーズ インク11個目

ガーネット

Ink of the year 2014

1月の誕生日石であるガーネットの名前を冠した今年のインク。
日本名「柘榴石」、赤い色味を持つ宝石です。
石言葉は「真実・友愛」

エーデルシュタインは最近人気があるのか、去年よりも
店頭からインクが消えるのが早い気がします。

文虫も7月に伊東屋の寄った際、店頭でガーネットを見かけたので購入しようか
迷ったのですが、「次回で良いかな?」なんて考え伊東屋を後にしました。
そして先週再度伊東屋に来店した時には「もう在庫が切れました」との事・・・

なくなるの早くないですか?

この調子だと2015年の限定インクは更に店頭から消えるのが早くなるかも?

さておき、なんとか入手したエーデルシュタインのガーネットを使用してみました。

瓶越しには色の判別ができませんね


当初以前記事にしたトルマリンと似たような色合いと店員さんから聞いていたのですが
実際に目にしてみると、むしろエーデルシュタインのルビーに近いと思います。



写真だと一部、紫っぽく見えますね。

トルマリンはほぼ紫ですが、ガーネットはやや明るい赤・・・朱色といった風情ですが
暗い環境だと確かに赤味が抑えられてトルマリンっぽくも見えますね。

光の当たり方やで見た目も印象も変わる面白いインクです。
日光の下で見るガーネットはまたガラっと変化します。



第一印象としてはルビーっぽくも見えます




これは赤にも見える?



朱色っぽくも見える

様々な表情を見せる、ガーネット。

第一印象として女性的な色という先入観がありましたが、
日本の「朱うるみ色」にも見え、書く文字によっては和風となり、渋みのある
印象を持たせる事もできそうな色あいです。

センス的な意味で上級者向けと言えるかもしれません

今年のInk of the year、奥の深いインクとなっています。


奥の深いインクに仕上がってます


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2014年8月9日土曜日

プラチナ万年筆 センチュリー ニース 万年筆 (PLATINUM #3776 CENTURY NICE PNB-2000R F)


夏といえば、

まぶしい太陽
輝く海

そんなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?


あまりの暑さに「たれぱんだ」状態になっている文虫です。
そんな暑い夏のイメージに合う万年筆の記事を書きたいと思います。

CENTURY NICE

今回のペンはプラチナ万年筆の#3776センチュリーシリーズが
ベースとなっており、先月に2,000本限定で発売された「ニース」です。

センチュリーそのものは2011年9月1日に発売されたそうで
今では売れっ子万年筆のようですね!


センチュリー ニースの特徴

・スリップシール機構
センチュリーシリーズ共通の機構。きっちり密閉することで
インクの乾燥を低減するというものです。


スリップシール機構


頻繁にペンを使用する人にはそれほど乾燥の
心配はないので恩恵は少ないかもしれません。

それでもきっちり気密性が保たれるというのは精神衛生上良いですよね。
しかも2年放置しても使えるとか・・・すごいですね。

そういえば・・・
セーラーのプロフェッショナルギアを分解した時にも
たしか同様の機構が備わっていた気が・・・(気のせい?)
こちらも2年放置しても大丈夫なのでしょうか?


・サンドブラスト処理による艶消し
艶消しをする為に施されている処理。
よく塗装の剥離とかにも使用されています。
メディアと呼ばれる研磨剤を高速で吹き付けて研磨する事で整った表面処理ができます。
工業系の方やバイク、車が趣味な方には馴染み深いヤツですね(笑)
(私もよく錆取りに使用していました)

ニースでは理想的な曇り具合を出す為にメーカーさんは苦労したご様子。

サンドブラスト処理による艶消し加工



・シェーパーカット
軸に施されたライン状の彫り込み。

この掘り込みとブラスト処理のお陰でなんともいえない
心地のいい感触です。
グリップ感も良く、まったく滑りません。
実用面での意外なメリットですね。

縦状の掘り込み


・シリアルナンバー
2000本限定のニース。
キャップにはシリアルナンバーが刻印されています。
文虫のは「1936/2K」・・・
1936年・・・2・26事件があった年だそうです(笑)
(風呂行く寒い=26 1936)

・・・だから何だ?といわれると困ります・・・

1936/2K


・ピンクゴールドのメタルパーツ
メタルパーツに施されたニース専用のメッキ。
やわらかな優しい印象です。
(銅の上から金メッキしてもピンクゴールドになりますよ!)





・シルバーコンバーター
市販されているプラチナ製のコンバーターは通常、金色ですが
ニースに付属しているコンバーターはクロームメッキがされています。
非売品のコンバーターってちょっと嬉しいですよね。

クロムメッキのコンバーター

・クリップ
通常の固定クリップですが、少々いただけない部分が・・・
形状的に生地やペンケースにホールドしようとすると硬くてはさみにくいのです。

薄いシャツとかであればそれほど気にならないのですが
革のペンホルダーとか厚生地に挟もうとすると、キツい。

しかし、プラチナでもプレジデントの場合は形状が異なっており
こちらはスムーズにホールドできるので、できればクリップの内側
をプレジデントのような水滴状に変えてほしいと感じます。


5、デザイン
フランスのニースの街並みをイメージしてデザインされており
とても良いデザインだと思います。



このデザインを要素毎にわけてみると
ニースからイメージさせる4つの要素で構成されいていると感じました。

①砂浜、②海、③街並み、④様式美
この4つ。

①砂浜
軸にはサンドブラストによる艶消し処理がさています。
ここは海岸の砂浜をイメージさせてくれます。

②海
軸には縦のライン状の切り込み(シェーパーカット)があります。
カットされている部分は透明で、美しい海の透明感をイメージさせます。
この艶消し部分と透明の部分のコントラストによって海岸をイメージさせますね。

③街並み
ニースのメタルパーツはピンクゴールドです。
コートダジュールの海岸沿いに並ぶ建物の多くが赤茶色の屋根です。
明るい日光に照らされた屋根は確かにあわいピンクゴールドにも見えます。
まぁ・・・直接見たは事ないですけど(笑)

④様式美
これまでの富士五胡シリーズとは違い、ちょっと凝ったデザインのニース。
軸に施されたシェーパーカットがゴシック建築物の支柱のようにも
見え、ここがデザイン上の「海外らしさ」として纏めてくれているように思えます。


6、書き味
センチュリーシリーズは他メーカーの同価格帯の万年筆と比較すると
大きいニブサイズです。そのためエラからペンポイントまでの距離も長くなります。

大きめのニブ(お得感あり!?) 

硬めの筆記感に定評のあるプラチナですが、センチュリーシリーズは
中でも独特の柔らかさがあります。
ここは大型ニブや平らな背中による素直なニブの「しなり特性」と
エラからペンポイントまでを長めにとる事で実現しているのでしょう。
金ペンの良さを引き出す形状に思えますね。


平らな背中


柔らかいってもあくまでプラチナ製としてはという事です。
質も「柔らかい」というより万年筆らしく「ねばる」といったほうが
いいかもしれません。

インクフローが良いので少し字は太くなる印象です。
このシャキシャキした硬めの書き味のなかにある「ねばり」がなんとも
良いですね。ここ半月ほど毎日使用して堪能しています。


7、まとめ
センチュリーの限定モデルという事もあってプレミアム感のある「ニース」
これまでの富士五胡モデルとは異なり、海外モチーフらしいデザインが
華やかで女性的ですが、男性でもいけそうです。
明るいポロシャツとかとの相性が良さそうです。

ずばりこの万年筆をオススメしたい人は

「初めての万年筆だけどスタンダードな黒はちょっと・・・
 できれば書き味も良くて、かつ夏らしい爽やかなのが良いなぁ」
なんて方ではないでしょうか。

もちろん万年筆好きな方にとっても良い選択だと思います。

是非リゾートな雰囲気の場所でお気に入りのノートとともに
字を紡いでみたくなる一本です。



硬さと弾力のバランスが絶妙


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