2015年3月20日金曜日

オットーカーン オットーカーンbyロットリング 万年筆 (OTTO KERN by Rotring fountain pen)

こんにちは文虫です。

季節の変わり目もあり、天気が荒れ気味ですが如何お過ごしでしょうか?
風邪をひきやすい状況ですので手洗いやうがいをしっかりしましょう!

今回はとてもレアな万年筆の記事を一つ
ドイツのファッションブランド「OTTO KERN」と
「Rotring」とのコラボ万年筆。

Rotring Kern Collection
「OTTO KERN by Rotring」

OTTO KERN by Rotring


この万年筆は Y様より「ブログのネタにでも」と
言っていただき、お借りする事で実現できました!
まずは最初にお礼申し上げます!

さてこの「オットーカーン」
ドイツのデザイナーの方でして、自身で立ち上げたブランド。

特別輸入代理店等もなく、日本展開はしてない
様子でして、国内では全く無名のブランドです。
本国ドイツではそこそこメジャーらしいのですが正直ピンときません。

一方ロットリングは日本でも言わずと知れた筆記具メーカーですね。


シンプルデザインでメタルボディ

・外観について
ボディはメタルとレジンで、配色もブラック&シルバーでシックな雰囲気
専用のケースがアルミ製でブランドロゴが入っていて、ちょっとオシャレ。
ケースには専用のクロスカバーも入っていて保管には重宝します。


結構思いキャップ

キャップはメタルで17g前後あります。
キャップだけでもパイロットのプレラよりも重く、なかなかのヘビーっぷり
手に持つとずっしり感があります。

クリップは固定タイプで、ブランドのロゴが刻印さています。
ロゴがあまり目立たないのでもうちょっと遊び心があっっても
個人的にはOKなんですけどね。



Kのロゴがカッコいいでしょ?

Y氏よりお見せ頂いた当初はスチールニブと聞いていたのですが
ニブには750と表記があります。
これはパーミル表記で、750/1000を意味していて
Karat表記でいう18/24と同じ意味をもちます。
すなわち18金を意味します。

海外のサイトで情報収集した所、殆ど情報が無かったのですが
この万年筆には鉄ペン版と金ペン版の両方があるようです。

750の表記がある事から、こちらは18金版で間違いなさそうです。
またKのロゴがデボス加工されていて、かつ着色されており
Limited Editionとされている物のようです(スゴイ!)

それにしても情報が少なく、金ペン版についての
情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご一報下さい!



・書き味について
剛性感つよめの書き味
しかし、「ねばり」といいますか金ペン特有のコシがある事もわかります。
筆圧強めで筆記すると特に顕著です。

ペン先はMとなっており、ロットリング系万年筆のMとほぼ同等。
ニブにはそこそこ厚く 約0.24mm 重さは 0.5g
小ぶりなニブながら重め。

基本的に質量に対して面積が大きい程プレートは薄くなるので
ニブはしなるのですが、実際はニブの部位によって厚みは異り、
エラからペンイントまでの長さや形状合金の配合などで様々な
要素が関わってくるので薄いからしなるとはならない。
うーん・・・奥が深い。


整ったイケメンペンポイント!

剛性感のある書き味ながら筆記時の滑りが良く、ペンポイントを見てみると
なかなかの整ったイケメンさんでした。


ヌルヌル書けます

ペン自身の自重だけで筆記でき、インクがかすれる事も無く、
且つニブがイケメンのこのペン先は良い個体だと思います。
自分の書き癖に馴染めば楽しい事間違いなし。





・分解について
胴軸を回すだけのオーソドックスなタイプ、特に気をつけるポイントもないでしょう。
コンバーターの一般的なヨーロッパタイプのものが使えます。

ただし、ペン芯を外すには専用の治具が必要そうなのでペン芯の取り出しは
難しそうです。きっとペリカンタイプのように回すだけでペン芯のユニットごと
取れると思うのですが回す為のナット部分の形状が特殊な上プラスチック製・・・
レアなこのモデルに万が一があってはいけないのでチャレンジはできません(笑)
(ニブだけなら普通に外せます)


ペン芯の取り外しはリスキー



まとめ
オシャレだけどロットリングらしいルックスに文虫はとてもそそられた一本
どれほどの数が出回っているのかは謎ですが極めてレアなのではないでしょうか?

これをゲットしたオーナーのY氏のセンスが光っています。
しかも掘り出し物として安く入手できたというのだから羨ましい限り(笑)

情報の少なさからオットーカーンの非売品のノベルティグッズだった
可能性もありますが、18金のペン先に作りの良いメタルボディ、イケメンニブ
による良好な書き味が堪能できる。
感覚的には3万円~クラスの船来品の完成度を感じる一本でした。


Y氏に感謝


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2015年3月4日水曜日

パーカー 5th インジュニュイティ ブラックラバー&メタルCT (PARKER 5th INGENUTY BlackRubber&MetalCT)

こんにちは文虫です。
花粉が舞う季節になってまいりました。

そろそろ春の新生活に向けて準備を始める方も多いのではないでしょうか?
進学される方、新社会人としてデビューされる方・・・

今回はそんな新生活にもマッチしそうな一本を取り上げたいと思います。

PARKER 5th Ingenuity BlackRubber&MetalCT
2011年の冬にデビューした、パーカーの推し推しモデルこと 「インジュニュイティ」
万年筆でも、ボールペンでも、ローラーボールでも、シャープペンシルでもない第5のペン。
このペンは5thテクノロジーと呼ばれる新しい方式のペン先で、先端に施された
微細な複数のスリットからインクが滲み出るというカラクリ。

新しい物好きなら心をくすぐられますよね?そんな5thシリーズの中でも
文虫が購入したのは1stラインナップのモデルでもある 「ブラックラバー&メタルCT」


5thテクノロジー

・パーカー5thについて

最近では大きい文房具店なら高確率で5thの試筆台が用意されています。

デビューの2011年11月から結構時間も経過しており
メリットなどに関しては他のサイトでも多々取り上げられている事と
思います。

ですがやはり以下の6つは5thの特徴を語る上で外せません!

①書き心地の良さ

②滑らかでかすれない

③ドライアップしにくい

④発色が美しい

⑤裏写りや手にインクがつきにくい

⑥リフィルタイプなのでインク補充などの手間が不要(交換するだけ)



①「書き心地の良さ」
「滑らか」の言葉通り、確かに滑る様な書き心地です。
どこまでもフラットにスルスルと線が伸びていきます。
万年筆とは一味違い、良い意味で言えば「フラット」ですが
逆にペン先から手へと伝わってくる感触、「情報」が少ないとも言えます。

構造的にはペン芯が「しなる」構造になっており、紙に対して
ペン先が設置する際の「あたり」が柔らかく、書き手にとっては
「お!なんか滑らか!」と感じさせてくれます。


ペン芯で「しなり」を フードで「コシ」を演出してます


②「滑らかでかすれない」
万年筆でいう所のインクフローに該当しますが、5thは線が良く伸びて
インクが息切れする事は有りません、どこまでもフラット!

ただし!
それは「線の濃淡がでない」という見方もできます。
捉え方次第ですが、線のひとつひとつに味が欲しい方は
やはり本物の万年筆を使うのが良さそうです。
インクの醸しだす色の濃淡の美は万年筆で遊ぶ大きな醍醐味ですからね。

③「ドライアップしにくい」
これはとても大事です。5thは実用的なツールであり
ペン遊びがメインの場ではなく、ビジネスや思考のアウトプット
など実用の場で使用されるのが大半だと思います。
会議等でペン先を露出した状態が長時間に及ぶなんて事も
ザラな状況で簡単にペンがドライアップされては困ります。
ドライアップし難いという事はそれだけ乾燥を意識しないで
使える事に繋がり、より自分の仕事に集中できます。

④「発色が美しい」
確かに美しいです。が!しかし・・・
そこは本家万年筆が持つ「インクの世界」の面白さには適いません。
そしてインクの発色でしたら手元にあるZOOM 505 のローラーボール
同等の発色と美しさを誇っていると思います。
(あくまで黒だけの話ですが)

発色もキレイで息切れもしません フラット!


⑤「裏写りや手にインクがつきにくい」
これは③と同様、実用のツールである以上とても大切ですね!
仕事でのメモは、書いたらすぐに手帳を閉じるのが普通です。
インクが乾いているかどうかなんて事を気にする余裕はありません。

その点においてこの5thのインクは優秀で書いてから1秒以内に
ノートを閉じても裏写りしませんでした。
(MDペーパーでテスト)

⑥「リフィルタイプなのでインク補充などの手間が不要(交換するだけ)」
同じく実用ペンとして外せない所。
ただし・・・リフィルのお値段が約1,000円!
そこは実用的じゃないのが玉に瑕(笑)
インクもガシガシ使用したら一ヶ月も持たないと思います。

また、磨耗して自分に合った形に変形するというのが
この5thのペン先ですが、すぐにリフィル交換になるので
あまり意味が無いような気も・・・
それよりも超硬チップとかで変形しないペン先のほうが
磨耗で字が太くなる事も無くなり、漢字など細かいものを
書く我々日本人にとってはありがたいと思うのですが
いかがでしょうか?


ペン先は磨耗しにくいタイプが良いのでは?

・デザインについて
このブラックラバーCTはデビュー時からあるモデルですが、バリエーションが
増えた今でも、文虫的にはこのブラックラバーCTが一番モダンで素敵だと思います。

ラバーとメタルのコントラストがいかにも海外メーカー
らしいモダンさと高級感を演出していると思います。
伝統のアロークリップも映えるデザイン!

格好良い 純粋に格好良いと思います。
ただちょっとラバーなので経年による加水分解が気になります・・・


ラバーとメタルのコントラストが素敵

・構造について
キャップ、胴軸、首軸、リフィルの4つで構成されるスタンダードな構造。
誰でも分解できます。万年筆とは異なり分解してクリーニングをする事は
無いと思いますので、基本的にはリフィルの交換時にのみ分解する事に
なるでしょう。

専用リフィルにはピンがあり、首軸内部にガイドがついているので
位置を気にせずに挿すだけで正しい位置に収まる構造になっています。
とっても簡単にリフィル交換ができます。

クリップについては固定式なので硬く、胸ポケット等には少々挿し難く感じました。
ただ、このブラックラバーCTは軸が太く、表面も多くがラバーで滑りにくい事から
どちらかというとこのモデルの場合はペンケース使いのほうが良さそうです。



リフィルが高いのでまとめ買いしてます


まとめ
万年筆のような手間がかからずに軽やかな書き味を提供してくれるパーカー5th。
リフィルのランニングコストにやや難があるものの、それ以外の実用面においては
すこぶる優秀であり、すぐにでも違和感無く使用する事ができると思います。
仕事、勉強、お絵かき、何でもできます。

そして個人的に特筆したいポイントはデザイン
ブラックラバー&CTのデザイン性はペンに興味が無い人にも
「お?なにそれ?かっこいいね」
と言わしめる程です。(実証済)

国産メーカーには無い洗練された雰囲気を持つデザインは
インポート製品ならではの魅力です。
実売で1万円台中盤くらいで購入できる 5thブラックラバー&メタルCTですが
この価格で万年筆だと14金のエントリークラスがレンジとなります。
デザイン、書き心地、実用性を考えるとエントリークラスの国産万年筆よりも
5thのほうが万人ウケする製品だと感じました。

とはいえ万年筆とは違うので万年筆の魅力を期待しては駄目です。
そういう意味では第5のペンというパーカーの表現は的確で、うまく棲み分け
が出来てる素晴らしいペンです。


デザインと実用性をハイレベルで実現した一本!

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